実施期間:2017年~2018年

目的:
南城市、伊江村、渡嘉敷村の地域の歴史・文化を学び、地域の魅力を発見する「地域振興」、多くの人々との出会いを経て生み出されるコミュニケーションについての「グローバルな人材育成」を図るとともに、本事業を通じた深い交流を経て、沖縄・アジア中高生の「国際交流ネットワーク」が形成されることを目的として実施しました。

実施内容:
 主に3つの目的を果たすために、以下のようなプログラムが実施された。
1点目に、次世代のイノベーションへと繋がるグローバルな人材を育成するために、「地域課題解決アイデアの見つけ方」や「コミュニケーションのポイント」等の講義を通して学びの視点を身に付け、その視点を活かして渡嘉敷村においては漂着ごみの採集・分別から環境問題についての考察を深めた。漂着ごみ問題は、一地域の問題に収まらず世界的な海洋汚染問題の一端であることを学んだ。
 2点目に、沖縄を中心とした国際交流ネットワークの発展に寄与するために、地域行事に参加し住民との交流を深め、中高生との交流会を通して互いの文化や踊りを紹介する機会を設けた。また、AYNIT OG・OBによる講演や意見交換を通して、本事業の意義や効果を実感するとともに、世代を超えたネットワークの発展につなげた。
 3点目に、地域振興につながるプログラムを実践するために、3市村において多様なプログラムを設けた。南城市では、小谷地区における「まちまーい」を通して地域の成り立ちや昔ながらの生活の様子を学んだ。また、「斎場御嶽」や「おきなわワールド」への訪問を通して歴史・文化遺産に触れることで、琉球の歴史や文化について学ぶことができた。伊江村では民泊体験を通して、沖縄料理や畑仕事、手工芸のなどを体験し日常の生活に触れることができた。各家庭では参加者を温かく迎え入れていただき、言語や文化の違いを超えた深い交流ができた。渡嘉敷村では、「平和学習」を通して悲しい歴史を振り返るとともに、二度とこのような歴史を繰り返さないと心に誓った。また、「慶良間太鼓」の力強い演舞を見学し体験することで、地域の伝統芸能に触れた。

交流会の様子
漂着ごみの調査
最終成果発表