プロジェクト視察 in Philippineの開催

 草の根技術協力事業「南城市・ビクトリアス市の自立的発展強化プロジェクト」の波及効果として、2月のビクトリアス市への専門家派遣に名桜大学生2名が同行する「プロジェクト視察 in Philippines」を実施することになりました。大学生は派遣期間中、ビクトリアス市の観光プラン作成ワークショップ(WS)に参加、ビクトリアス市の方々と一緒にモデルツアーづくりに挑戦し、その内容を英語で発表することができました。初めて国際協力の現場を視察した大学生は、「日本とのシステムや文化の違いなどを目の当たりにし大きな衝撃を受けました。今回の訪問は私にとってより国際協力への関心を高めさせる良い機会になりました。 また、自身の置かれている環境に対して改めて感謝する機会にもなりました。」「今回の4泊5日のフィリピン研修を通じて、たくさんの学びや日本との違い、これからの目標について考えることができました。分からなくて、できなくて悔しい思いもしましたが、自分の無知さや観光の難しさを実感することができました。今回学んだことを忘れずに、これからの自分の将来に繋げていけるようにしたいです!」という感想があり、大学生にとって有意義な視察であったと評価しています。

 以下、学生が作成した感想文を掲載します。

~フィリピン視察感想文~

名桜大学 国際学群 1年次/女性

 1日目はフィリピンのビクトリアス市に訪れ市営市場訪問や、ビクトリアス市セレクション候補地の視察やCDAQミーティングに参加しました。1番に印象に残っているのはビクトリアス市市営市場訪問です。海外の市場に訪れるのは今回が初めてで、日本とのシステムや文化の違いなどを目の当たりにし大きな衝撃を受けました。今回の市場訪問は私にとってより国際協力への関心を高めさせる良い機会になりました。また、自身の置かれている環境に対して改めて感謝する機会にもなりました。ミーティング参加では、おやつタイムがあり発言も自由で、思っていたよりもラフな感じの会議の中でみんなが思い思いに意見を述べている様子をみて、意見交換のしやすい場の必要性を感じました。ミーティング後鮫島さんから、「文化が違うために日本のシステムをそのままフィリピンで利用しようとしてもうまく機能してくれないから現地の人とのコミュニケーションがすごく大事」というお話を伺い、会議の際にどういったことが重要なのかということを学ぶことができました。

  2日目はフィリピンの学校のLa sall専門学校とCPS大学に訪れました!そこで、学生たちがつくるジンジャークッキーやピクルスを頂きました!その後、OMの方に戻り農家の方たちとの協同組合設立に向けてのワークショップに交えさせてもらいました!石原さんのお話はフィリピンの方やわたしたちにとってもためになるお話だと感じました。1人でやると大変なことも力を合わせれば効率がよくなりうまく成し遂げることができるということは、当たり前に実行されているように見えてそうではなく重要なポイントなんだと感じました。

 正直にいうと、英語が得意なわけではないので話しについていけないこともたくさんありましたがみなさんがコミュニケーションを取ろうとしてくれてるのが嬉しかったし、全部がわからなくてもすごく楽しい時間を過ごせました!フィリピンの方はおもてなしがすごく上手で暖かな人が多いなとすごく感じています🥺明日は最終日になるので、すこし寂しく感じます!1分でも無駄にすることのないように色々な人とたくさんのコミュニケーションを取れるようにしようとおもいます。

 3日目には、市長にあった後に観光プラン作成のワークショップを行いました!その中で、フィリピンの方々のなかに交えてもらって一緒に観光プランの作成を行いました。はじめての経験で難しく簡単に作ってしまいましたが、みなさんの発表を聞いてみて、すごく細かく考えられて作られていることに学ぶべき点は多かったです!また、おやつタイムなどがほとんどのプランに組み込まれていて、やっぱりフィリピンのみなさんのおもてなしの気持ちはすごいなと感心させられました!今回発表されたプランが実現されるよう頑張り続けて欲しいと思いました。言葉が通じなくてもみなさんがよく喋りかけてくれることがすごく嬉しく、英語が堪能でなくてもここまで親しく接してくれることにとても感動しました!わからないっていう顔をすると携帯電話で意味を調べてくれたり、簡単な単語を使って会話をしてくれたりコミュニケーションを取ろうとしてくれるので、最初の頃にあった英語を喋ることを躊躇してしまう気持ちが自然と無くなっていて食事がすごく楽しかったのがフィリピンでのいちばんの思い出になっています!!!🐷🥥🐓💖

名桜大学 国際学群 1年次/女性

  丸一日かけての日本からの移動を終え、ようやく今日から研修が始まりました。今日はビクトリアス市市営市場視察・CDAQミーティング・ビクトリアス市セレクション視察に参加しました。市営市場は、沖縄の牧志公設市場と雰囲気が似ていて、チラガー(豚の顔)も売られていてとても面白いなと思いました。CDAQミーティングは、日本のお菓子などを食べながらとてもリラックスした雰囲気で行われました。当たり前ですがすべて英語でやりとりしていて、やはり国際ビジネスをするためには英語は必要不可欠な言語だと感じました。また、ビクトリアス市をアグリエコツーリズムで盛り上げていくために、モデル農家さんのコンテストや市民の認知度の上げ方など、さまざまな方面から考えていて、とても勉強になりました。ビクトリアス市セレクション視察では、缶詰め工場やワイン農家さんを訪れました。化学調味料などを使わない、オーガニック製品は環境にも人にも優しく、これからの世界にとても必要な調理法だと思いました。

 2日目の午前中は、ラ・サール専門学校、CPS大学に行きました。ラ・サール専門学校では、オーガニックのジンジャークッキーを頂きました。ココアの甘い味と生姜の刺激がいい感じにマッチしていて、とても美味しかったです。化学調味料などの余計なものを使わないオーガニック製品は、体にも良いし、味も良いので、このジンジャークッキーは日本でも人気が出るなと思いました。次にCPS大学では、大学で採れた野菜などを使ったピクルスを頂きました。実際に調理科の学生さん達が目の前でピクルスを作ってくれました。ピクルスの野菜の中に、沖縄でも栽培されているゴーヤーやパパイヤもあって、とても馴染みのある味でした。午後は協同組合のワークショップに参加しました。ワークショップでは、コープおきなわの石原さんによる協同組合の設立に向けての内容で、個人で行うよりもグループで何かを成し遂げることの重要性や効率性などを学びました。また、ビクトリアス市の課題をビクトリアス市の農家の皆さん達で話し合ったり、改善する方法を考えたりしていて、共同組合の設立に向けてとても勉強になりました。

 3日目は、市長表敬と観光プラン作成ワークショップに参加しました。市長表敬では、ビクトリアス市の市役所へ行きました。日本の市役所とはまた違う雰囲気で、そこの違いも面白かったです。次に観光プラン作成ワークショップでは、6次産業化やアグリエコツーリズムなどの観光の種類や、観光についてたくさん学べてとても良い機会になりました。また、実際にグループで観光プランを考えるコーナーで私たち大学生も参加させてもらい、ビクトリアス市の観光プランを作成しました。しかし、私たちはビクトリアス市のことについてあまりよく知らなかったので、中身の薄い観光プランになってしまい、とても悔しかったです。このことから、やはりその土地のことをよく知らないと、人にお勧めすることもできないということも学びました。そして、さらに観光についてもっと知りたい!学びたい!という意欲が湧きました。

【これからの目標】

 私は今回の4泊5日のフィリピン研修を通して、たくさんの学びや日本との違い、これからの目標について考えることができました。その中でも、観光プラン作成ワークショップでの悔しさが1番心残りであり、自分の無知さや観光の難しさを実感することができました。これを機に、観光についてもっと学んで、考えなければいけないと感じました。2年生では観光の授業を複数取るので、そこでしっかり学んでいきたいです。また、1年生のうちにこのような経験ができて、とても良かったなと思いました。2年生でしっかり観光の知識を入れて、もう一度観光プラン作成にリベンジしたいです。今回学んだことを忘れずに、これからの自分の将来に繋げていけるようにしたいです。今回このような機会を作ってくれた、レキオウィングスの方々にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。