実施期間:2017年4月~2020年3月

目的:
ビクトリアス市の持続可能なまちづくりを推進するための人材育成、仕事づくりにAETが貢献する。

実施内容:

 南城市とレキオウィングスは、2014年10月から2017年3月まで「南城市モデルを活用したビクトリアス市アグリビジネス/アグリエコツーリズム強化プロジェクト」を実施、ビクトリアス市の政策、農業、観光分野における横断的な取り組みに一定の成果をあげました。この成果を踏まえ、本プロジェクトは第2フェーズとして2020年3月まで「持続可能で魅力的あるまちづくりをビクトリアス市職員が主体的に展開できる」ことを目標に開始されました。最終年度となった2019年度は、年3回(4月・9月・2月)のフィリピン・ネグロス島ビクトリアス市への専門家派遣と11月に沖縄での本邦研修を実施しました。
4月派遣はJICA沖縄、南城市議会やおきたん有志会などからなる合計20名の方々と共にビクトリアス市を訪問しました。フィリピン唯一である沖縄の家がビクトリアス市に完成しオープニング記念式典を開催、式典では沖縄の伝統芸能をビクトリアス市の方々へ披露しました。

 9月派遣では、西ネグロス州の17の自治体及び観光に従事する民間企業、NGO等からなる200名を招待し、ビクトリアス市のAETモデルを他地域へ拡げることを目的としたAETシンポジウムを開催し大成功に収めました。更には将来にわたってAETプロジェクトによるまちづくりをビクトリアス市に浸透させることを目的に第1回AETアワードを実施し、新たに12団体・個人がモデルとし認定されました。

 最後の本邦研修となった11月の本邦研修では、プロジェクト目標達成に向け、我が国の地域資源の活用経験を学び、ビクトリアス市の自立的発展について検討することを目的とし、沖縄県のみならず他5県を訪問し、各地の地域活性化事例を学びました。また、南城市では両市の共に歩む未来を考える「未来会議」を開催し、プロジェクト終了後のアクションプランを協働で作成しました。

 2月派遣では、ビクトリアス市と共に作成した終了時評価をビクトリアス市、南城市、レキオウィングス三者が合意し、無事ミニッツに署名交換を行いました。また、同時に南城市観光協会からの琉装及び琉球銀行からの旧制服をビクトリアス市へ贈呈し、新たな友好関係構築に向けた一歩となりました。

観光ワークショップ
終了時評価署名交換式