目的:本研修では、市場のニーズを調査・分析し、その分析結果を活かした商品開発を行うマーケティングの視点と、地域性を活かして付加価値を獲得するブランディングを両立させるための学習を行います。また、当該該分野課題に関連する日本、特に沖縄の取組み(政策、実施に至る経験、その背景やプロセス等)を段階的かつ立体的に学び、さらには、成功事例だけでなく失敗事例も含め、それらが社会の中でどのように応用されているかを伝えることで、研修員がマーケティング理論に基づいた地域振興を行う力を獲得することを目的としています。
 新型コロナウイルス感染症(通称、COVID-19)が世界的に蔓延しており、研修員の来日が困難であることから、講義動画視聴型の遠隔研修を行いました。 
研修員は、8カ国11名が参加しました(内訳:アンティグア・バーブーダ1名、ブータン1名、ボツワナ3名、ジャマイカ1名、ルワンダ1名、セントルシア2名、ベトナム1名、フィリピン1名)。

次年度へ向けた改善点及び提案:
 2022年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により研修員が来日できなかったため、遠隔研修として行い、研修員は各自隙間時間に講義を視聴、レポートを提出しました。Zoomの研修日は、仕事の都合、ネット環境の不具合等で研修に参加できなかった研修員もいました。世界的なパンデミックの中、研修員の住む国又は所掌地域の状況を完全に把握することができないという状況もありました。しかしながら、研修員からは、自国では学ぶことが難しい産業振興の方法等について学ぶことでき、とても有意義な研修内容であったと報告されたことから、地域資源を活用したブランディング・マーケティングに繋がる研修を実施することができたと評価しています。次年度は、社会的情勢を鑑みながら、来沖を念頭に、現場体験を提供できるような研修を検討したいです。