実施期間:2016年~


目的:フィリピンのアグリビジネス・アグリツーリズム分野における若手リーダーとして、日本の同分野の手法を理解し、それを活用した住民参加型の地域振興方法を習得することで、自国の限られた資源でも実現可能な地域活性化アイデアを生み出すことができることを目的としています。

実施内容:
研修序盤においては、6次産業化およびそれに係る政策・施策、そして日本の観光産業についての基礎を学び、アグリビジネス・アグリツーリズムに従事する方々との意見交換を研修内容に含めることで、各機関の協働関係の重要性を確認しました。それらの知識を踏まえた上で、沖縄の地域活性化の実例をより深く理解するため、農作物直売所や観光農園視察、やんばるのエコツアー体験、そして伊江島での民泊体験を研修に盛り込み、研修員が実際に目で見たり触れたりする機会を提供しました。また、JICA草の根技術協力事業におけるフィリピン・ビクトリアス市と日本の自治体との連携事業の事例から、ブランディング政策や環境に配慮した持続可能なアグリエコツーリズムについての知見を深めるとともに、ともに学び合う(win-win)姿勢や自ら解決策を生み出す姿勢がより良い相乗効果を生み出すことを確認しました。
研修終盤では、日本および沖縄県内における農業の六次産業化のプロセスを体感するため、グループ毎のオリジナルソーダづくりやアクションプランを作成するなど、地域資源と地域の産品を活用した新事業の創出が検討可能となるようにプログラムを進めています。

観光農園の視察